Rauber Kopsch Band2. 366   

β. 外切線線維層(微細構造の項, 411,  412頁参照);

γ. ジェンナリ条(微細構造の項, 411,  412,  415頁参照);

δ. 放線上および放線間網工super-und interradiäres Flechtzverk(微細構造の項, 411頁参照).

b)比較的長い結合,大脳弓状線維Fibrae arcuatae cerebri:

α. 帯状束Cingulum, Zwinge.これは矢状方向に走る線維束であって,帯状回の髄質稜のなかにあり,脳梁に平行して走り,その上面に密接していて,海馬傍回の経過に従ってすすみ,鈎にまで達している.これは絶えず線維を近くの回転にあたえ,かつ別の線維を新たに受け入れる.

β. 前頭後頭束Fasciculus frontooccipitalis(上縦束oberes Längsbündel).これは前頭葉(特にその中前頭回)と後頭葉とを結合している.

 梁下束Fasciculus subcallosus(Onfurowitsch-Kaufnann)は,その大部分の線維が脳梁のすぐ下にあり,後方では側脳室の壁板の一部をなしている.

γ. 側頭後頭束Fasciculus temporooccipitalis, (下縦束unteres Lltlngsbtindel).後頭葉と側頭葉との結合である.

δ. (大脳の)鈎状束Fasciculus uncinatus(cerebri), Hakenbündel des Großhirns.これは下前頭回から島限を越えて海馬傍回にいたり,また側頭葉のこれに続く部分に達する.

ε. 長い脳弓(長い弓隆)Fornix longus.その線維は脳弓回から来て,嗅傍野に終わっている.

[図439]人の大脳半球の弓状線維と長い連合神経路.(1/4)

B. 大脳核相互のあいだおよびこれと大脳皮質との結合.

α. レンズ核と尾状核との結合;

β. これら2つの核およびその他の大脳核と大脳皮質との結合.

2. 交連神経路Tractus nervosi commissurales, Kommissurensysteme

 連合神経路が1側の大脳半球内にのみとどまる結合をなすのに反して交連神経路は両側の大脳半球のあいだを結合している.

 終脳には2つの大きい交連神経路がある.それは脳梁と前交連とである.

a)脳梁Corpus callosum, Balken(図408, 410, 411, 430433, 441)

 脳梁には露出している中央の部分と側方の放線部,つまり脳梁Corpus callosumじしんと脳梁放線Radiatio corporis callosiとが区別される.

a)脳梁は両側の大脳半球の背方縁を左右に開くと,半球間裂の奥まつたところにみられる長さ7~9cmのつよく発達した髄質の橋であって,これは大脳半球の前端からは3cm, 後端からは5~6cm離れており,外套稜からの隔たりもまた3cmである.脳梁の背方面は各側ともその上を被っている大脳半球の内側壁からは脳梁溝によって境されている.この溝は深さ5mmまで入りこんでいる.そこで外方から見ることのできる脳梁の幅は15mmに達するのである.この面は灰白質の薄い1層によって被われている.これを脳梁の灰白層Stratum griseumという.正中線の近くにはその表面に2本の縦走する白いすじがあって,これは前とうしろではたがいにいくらかはなれている.これが内側縦条Striae longitudinales medialesである(図411).別の2本の縦走するすじ,すなわち外側縦条Striae longitudinales lateralesは帯状回に被われていて,この回転を取り除くと見えるのである.

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最終更新日12/04/13

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