その回転軸は肋骨頚の縦軸に一致し(R. Fick),後外側に向っている.これらの関節の関節面が小さいわりに,肋骨前端における運動の幅がはなはだ大きいことは,肋骨が非常に長いからなのであって,小頭と頚の小さい運動に相当して,前端では大きい移動がおこるのである.
この運動とともに,肋軟骨が胸骨に対して,前額方向の軸を中心としてねじれる.
第11および第12肋骨は,いくらか後方へも動きうる.
[図404] 脊柱と肋骨をむすぶ靱帯(7/10) 前外側から.図400と同一の標本.
成人の頭蓋にはいくつかの軟骨結合と数多くの靱帯結合と,1つの可動性の関節すなわち顎関節がある.
a)蝶[骨]後頭軟骨結合Synchondrosis sphenooccipitalisは後頭骨の底部と蝶形骨の体とのあいだの結合で,およそ20才で骨結合に変る.
b)蝶[骨]錐体軟骨結合Synchondrosis sphenopetrosaは蝶[骨]錐体裂を埋める.
c)錐体後頭軟骨結合Synchondrosis petrooccipitalisは錐体後頭裂の中にあって,下錐体静脈洞の底をなす.
最終更新日12/04/13
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