手の骨Ossa manus, Knochen der hand(図293~299)
手には次の3つの大きな部分がある:1. 手根Carpus, Handwurzelには2列にならんだ短い骨がある.2. 中手Metacarpus, Mittelhandには中手骨Ossa metacarpiという5つの小さい管状骨がある.3. 指Digiti, Fingerはそのうち第2指から第5指の4本には3つの指節Phalanges, Gliederがあるが,母指には2つの指節しかない.
4. 手根骨Ossacarpi, Handwuzelknochen
手根骨の近位列は近位手根骨Ossa carpi proximaliaとよばれ,舟状骨Naviculare, Kahnbein,月状骨Lunatum, Mondbein,三角骨Triquetrum,豆状骨Pisiforme, Erbsenbeinがある.
遠位列は遠位手根骨Ossa carpi distaliaとよばれ,大多角骨Multangulum majus,小多角骨Multangulum minus,有頭骨Capitatum(有頭骨頭Caput ossis Capitatiとよばれる頭をもっている),有鈎骨Hamatumがある.
これら8つの骨をサイコロに見たてて,それぞれに6つの方向すなわち6面を区別するのが全体的な理解のために最も便利である.6面とは近位面・遠位面・背側面・掌側面・橈側面・尺側面である.
手根骨のな,らび方には明瞭な円蓋構成があらわれており,その凸面は手背の側にむき,凹面は手根溝Sulcus carpiをなして手掌の側に向いている.
この円蓋状のかたちは各列の両端の骨から手掌の側へ突起が出ているために,いっそう著しいものになっている.
[図291]右の尺骨 骨間稜の方からみる(2/3)
[図292]右の橈骨 骨間稜の方からみる(2/3)
最終更新日12/04/13
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